birdiebike’s 私と自転車の話題はタダ

年を取ったときに読み返すよう、自分専用備忘録。美しい老後のために悪口禁止。ネガティブ厳禁。

喉が痛いと思った夜は

久しぶりにひとりで晩御飯。
あと一時間半後に彼はかえってくるが
体調がわるい私ははやく就寝すべく
先にごはんをすませた。

風邪をひいた実感があるうえに仕事も詰まってなかったので、
早めに帰宅し
ネギと白菜たっぷりの鍋を1人でたらふく食べた。
今は薬を飲んで、布団に潜り込んでいる。

太ってしまったことも、
流産してしまったことも、
酔って記憶がぶっ飛んでいることも、
手がけた本が凄い売れたり
凄い売れなかったりしたことも、

軽い気持ちで、耳障りのいい言葉に浸ったことも
大切な誰かを傷つけたり
誰かから傷つけられしたことも、

なんだか全て遠い遠い記憶になる
風邪の初期症状。

風邪は肉眼レンズをひっくり返す。
毎日がすごく遠く、小さく見えてくる。

その中に可愛い部屋が見えていて
あー、これが私の家なんだ。
そうだ、この家を買ったんだった。
ここに初志貫徹したダーリンと住んでるだったって気づいて
安心して眠くなる。

たまには風邪ひかなきゃな。
レンズをひっくり返して
自分がいかにラッキーだったかを。
そして
結構頑張ってきたんだってことを自覚しよう。

周りの雑音に乱される日が来ても
この景色を思い出せれば
穏やかでいられる。
意地悪禁止、被害妄想禁止、
ネガティブ禁止、自己憐憫厳禁。





















達人の記録 2

同程度の男女がくっつく、とか
付き合う相手は自分の鏡などと聞く。
ダビデ氏と私が釣り合っているとしたら
それは心底嬉しい。

容姿はもちろん、頭の回転、笑いのセンス、
稼ぐ力に、芸術面、歴史、政治経済の教養と
趣味や気なんて漠としたもの以上に
合いたい項目目白押しの中年カップルにとって
私もこうなら素敵と感じられる。

ただ新しいモノコトを体得していく能力は
私の数倍パワフル。
おかげで今は
料理の腕を上げつつある彼とスーパーをハシゴすることが
刹那主義の私の目を覚まさせるほどに気持ちいい。

私は彼の好きな事にそんな勢いでは追いつかないけれど、
きっと2人で楽しめるものは増えていく。
その確信がありがたくてたまらない。

たまに一緒に仕事してものを作り、
美味しい酒宴と楽しい会話のあとにイチャつけて
起きたらアイスカフェオレが自動的に出てくる生活。
私が悦ぶのは当然として
彼も楽しんでくれているとしたら
きっと外側からは壊れないだろう。




いまなんしゅうめ?

気持ち悪いのは不愉快だけど、
気持ち悪いのが止んだら不安、という最悪な日々。
安心できるまであと何ヶ月あるだろう?

神様からの罰なのか贈り物なのか、
わたしなんかが幸せもらっていいのか、
だからもらえるわけないのか、

不安定な感情に振り回される。
適度な仕事といつも以上の眠気がありがたい。

それにしても。。。
完全に諦めたときにくるって本当なんだな。
これにどんな科学的説明があるか知りたいところです。
不妊治療やめたら、とか養子もらったら、とか。


望んでる以上、意識しないなんて無理だと思ってた。
でも、、、
でもなんだかんだと飲み歩いてるうちに
完全に忘れほうける瞬間がやってきた。

そにうちむしろ、すっかり遠い日の夢と化して話題にしたりして
逆にこれから数十年暇なことを心配し始めたところだった。
これからも自分のことばかり考えて生きてくのかな。って。
本当にその矢先だった。

これを友人連中に話してみたいができない理由もあるので
だからここに書くだけで終わりにします。

今はただ、ポルコのこのセリフを早く言いたし。

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達人の記録

以下順不同。ダビデ氏の手練手管。悦ばせのやり口を
ほんの一例だけど残しておく。
私が認知症になった時のための備忘録として。

食事の準備の途中で先に飲ってろ、と台所から追い出してくれる。
ソファでテレビを見ているとおつまみセットを出してくれる、
お通しみたい。
酔って歌う事を許してくれる、下の通りにまで聞こえているのに。

敵は本能寺にあり、に興奮する私を見守ってくれる。
人間五十年を踊らない演出に怒る私もまた暖かく見守ってくれる。
金田一なのに髪が短い、と騒ぐ私を笑ってくれる。
元気で勝気で魅力的な女性主人公に私を重ねてくれる。
テイラースイフトに私を見てくれる。但し20代の頃の。


待ち合わせのスーパーでヤンキー呼びしてくれる。
ペットになった気分。
歩いてる途中、突然ヒキで眺めてくれる、感嘆のため息つきで。
店で食事中に急に親指を立てることもある。サムアップ!
コノミセデイチバンダゼ⁉︎

仕事の愚痴を聞くと、原因を取り去ろうとイラついてくれる。
無能上司やワガママな著者に対して。
ーーーー意地悪な報復案付き。採用した事ないけど。
俺にできる事はないか、と一瞬でも真剣に考えてくれる。


30代のからだを覚えていてくれる、
そしてそのイメージを40代のからだに補塡してくれる。

なんでこんなに気持ちいいんだと都度呆れてくれる、
朝シラフでイチャついた後に。








美しい50歳を祝して

美しい50歳

残念ながら私のことではありません。
どんなに諦めようとしても諦められず、
手放しても戻ってきてくれて
私と積極的に引き合ってしまうダーリン様のことです。

体型が変わらない事はもちろん、
私が25のときにうっとりしたその顔も、
芯はちゃんと残して
歳を重ねられていらっしゃる。私の大好物な皺だけ増やして!

それだけ私が安心させてあげていないのか、
はたまた別の理由で緊張感があるのかわかりませんが、
顔もからだももこんなに変わらないんだから
今後も「騙された」と感じる事は生涯ないのでしょう。

男性の最も美しい30代後半から40代を頂戴したわと
満腹なお腹をさすっていたところでしたが
さらに味の深まった50代が待ちうけているなんて
私はなんて贅沢で美味しいコースを選んでいるのかと思います。

そしてダーリンから選ばれたことに
人生で何かひとつは達成したなと。勝ち組気分が沸いてくるのです。

私はやり遂げたなと。

満足に足る相手との出会いに感謝の気持ちでいっぱいです。








自伝のような記録2 ダビデ像

大不倫の末一緒になったけれど、
彼はあまり恋愛体質な人ではない。
よく私とあんなに大恋愛できたな。素質はあるんだろう。
ただ、若い頃、厄介な女の子に好かれてしまい
身うごき取りにくくなった苦い思い出があって
「どうか俺を好きにならないでくれ」と念じる癖がついてるらしい。
私の金の粉とは真逆な発想。真のモテとはこういうことか?

顔もからだ(50を迎える今もダビデ像のよう)も大好きだが、
2人で話をするのは私の素晴らしい趣味になった。
知的に満足できる相手と暮らすと
毎日が修学旅行の夜(みたいに話が尽きない)と誰かが言ってた。
本当にその通りだと思う。

外食好きな私を諫めて、家にとどまらせるために
彼は料理を始めてくれた。
味噌汁にダシを入れることも知らなかったのに
今では1人で前菜から用意してくれる。
お気に入りの常連客のようにもてなしてくれるので
ワインバルのマスターといちゃつくごっこも可能な日々だ。
そんな夜を過ごすたびに
こんなに恵まれたオンナ、いまこの瞬間、
東京に何人いるかな、と思うのだった。

こんなにsmartでsexyでsweetな喋るダビデ像
お返しできるものがなにもない。
容姿もだいぶ衰えた。
私はミケランジェロの作品じゃない。


彼は私を喜ばせ、私は彼を困らせ、笑わせる。
私のギフトの方が一つ多いみたい。