達人の記録 2
同程度の男女がくっつく、とか
付き合う相手は自分の鏡などと聞く。
ダビデ氏と私が釣り合っているとしたら
それは心底嬉しい。
容姿はもちろん、頭の回転、笑いのセンス、
稼ぐ力に、芸術面、歴史、政治経済の教養と
趣味や気なんて漠としたもの以上に
合いたい項目目白押しの中年カップルにとって
私もこうなら素敵と感じられる。
ただ新しいモノコトを体得していく能力は
私の数倍パワフル。
おかげで今は
料理の腕を上げつつある彼とスーパーをハシゴすることが
刹那主義の私の目を覚まさせるほどに気持ちいい。
私は彼の好きな事にそんな勢いでは追いつかないけれど、
きっと2人で楽しめるものは増えていく。
その確信がありがたくてたまらない。
たまに一緒に仕事してものを作り、
美味しい酒宴と楽しい会話のあとにイチャつけて
起きたらアイスカフェオレが自動的に出てくる生活。
私が悦ぶのは当然として
彼も楽しんでくれているとしたら
きっと外側からは壊れないだろう。